Product Design

プロダクトデザイン

概要

プロダクトデザインは工業生産される商品を対象としますが、モノだけではなく、情報との関わり、空間との関わりなどプロダクトデザインが扱う領域は広がっています。プロダクトデザインにおいて主となる設計開発を軸にしつつも、ビジネス全体としてのプロセスを参考にし設計開発の前後領域にデザインのエッセンスを導入します。

背景

プロダクトデザインとは課題やニーズに対応するソリューションを具体化する活動のことで、工業生産される商品を対象とします。新技術を生活に馴染ませたり、新しい商品を発想したり、技術開発を誘導するといった役割を担います。技術が進歩する過程でプロダクトデザインが扱う領域は広がっています。モノだけではなく、情報との関わり、空間との関わり、サービスや暮らしとの関わりなどシステムとしてプロダクトを設計する必要性が生じています(参考)。

つまり、従来までは商品を開発する際には完結したモノだけの世界を考えていれば良かったのが、システムや社会要請などの広範囲な検討項目が必要になっているのです。この様にプロダクトデザインの担当領域が広がっているのが現状ですが、実際のところはプロダクトデザインの担当領域として、モノの設計開発やデータ作成などの実装作業のみに焦点を当てて考えられていることが多いです。このギャップが市場での成功度合いに影響すると考えています。

提案

プロダクトデザインにおいて主となる設計開発を軸にしつつも、ビジネス全体としてのプロセスを参考にし設計開発の前後領域にデザインのエッセンスを導入します。設計開発としてのプロダクトデザインのお話をご相談いただいた際には、そのコンセプトやペルソナの調整を実施し、開発しているモノがシステムやビジネスとして整合性のあるものかを確認します。

ポイント

・プロダクトデザインとして設計開発の実施
・設計開発の前後領域である、コンセプト、ペルソナ、トンマナ等の調整と確認
・モノだけの世界ではなく、情報や暮らしを考慮したシステムとしてのプロダクトデザインの実施

活用

プロジェクトの全体プロセスを整理して案件のスコープを設定します。いきなり大きく取り掛かるのではなく、まずは取り組みのしやすいステップからスタートします。すでにサービスや商品のコンセプトを作成されている場合は、そのコンセプトを軸にして設計開発としてのプロダクトデザインを行います。必要に応じてコンセプトの調整作業を行います。

コンセプトから支援する際は、提案型コンセプトと問題解決型コンセプトを使い分けて実施します。既存の問題を発見し、その問題を解決するアプローチである問題解決型コンセプトと、既存にないコンセプトを提案する提案型コンセプトによる方法です。課題やニーズに合わせて最適なアプローチを選択します。また、プロダクトデザインには目的が必要です。開発する商品が販売を目的にしているのか、技術PRを目的にしているのかなどの要件によってデザインの外形性やトンマナを修正します。

自社技術を活用した商品を開発する際は、マーケットのニーズとテクノロジーのシーズを掛け合わせる必要があります。プロダクトアウトのアプローチとマーケットインのアプローチを同時に用いて、両者のアプローチが合致するポイントを探索し、テクノロジーとデザインが共存するコンセプトを創造します。その他にも機能的価値と意味的価値など、相反する価値観を同時に考慮することでコンセプトのバランスと網羅性を図ります。

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